当店の狭山茶「ほのか」は、インパクトのある香ばしく、濃厚で深みのある甘みが特徴の深蒸し煎茶です。パッケージにも書いてありますが、「狭山火入れ」って何でしょう?
狭山茶の生産地、埼玉県西部を中心とした地域はお茶の栽培にとっては比較的寒い丘陵地帯です。お茶はその寒さに耐えるために、葉肉が厚くなります。
そのため、「火入れ」という、製茶加工の仕上げ段階で火が葉っぱの中までよく通るように、通常より強め・高温で火入れをします。そうすると、狭山茶ならでは独特の強いぷんと薫るような「火入れ香」がでます。
「火入れ」は「焙じる」とは違って、ほうじ茶や京番茶のように色が変わるまで加熱するものではありません。
葉っぱの中の水分量を減らして貯蔵性を持たせるため、乾燥させるのが目的です。
しかし、茶葉の状態を見極め、きちんと乾燥させ、かつ、火入れ香も出るように、火入れ機の温度や時間を調節するのは、経験が必要です。
そうしてじっくりと火入れされたお茶は甘く濃厚な味わいとなり、3,4煎までしっかりと濃厚な渋み、甘み、うまみが味わえます。
このインパクトのある濃厚な「香り」と深い「甘み」が引き出せるようにお湯の温度はひと冷ましした80℃で淹れるのがおすすめです。
「色は静岡、香りは宇治よ、味は狭山でとどめさす」と「狭山茶作り歌」で歌われていますが、味だけでなく、この香りでもとどめさされるお茶です!!
ぜひ狭山茶「ほのか」100g/1,080円 飲んでみてください。夏は水出しでも香ばしく、しっかり濃厚なあまみがすっきり味わえるので、急須+冷水での淹れ方もお試しあれ。